ゴー宣DOJO

BLOGブログ
トッキー
2017.8.11 11:32新刊情報

現代の我々の公論をも問う『明治日本を作った男達』

門弟メーリングリストより、
大東亜論 第三部 
「明治日本を作った男達」
感想をご紹介します!!

皆さんの感想にあったように、
毎月『サピオ』で読むよりも、
流れの中で読めるため、各人物が
活き活きと動く様を身近に感じる
ことができる感覚でした。


P323?325 伴野十藏の言葉
「この国の民は 自由民権など
 この先にも永遠に 望まぬ!」
「お上による 秩序だけを 望むのだ!」
今の日本における現状を、
まさに言い当てています。

ニヒリズムに陥らず、諦めずに。
現在とこれからの未来に何ができるかを
考え続けることだけは、
投げ出さないで生きたい。
我々大人の背中を、子どもたちが
しっかりと見ているから、諦めずに
考えていくことは絶
対に手放したくはない。
そのように強く思います。

 
最終章にあった現行憲法だけでなく
明治憲法も「押し付け憲法」であること。
言われてみれば、確かにその通りです。

「憲法とは、国家権力への国民からの
命令書であり、権力を縛るものである!」の
大原則を忘れた自民党憲法改正草案のレベル…
インターネットやTV、ラジオも無い
明治時代に、全国各地で40以上もの
私擬憲法草案が作成されていることに
驚きました。また、その完成度は、
今の改正案とは比較するもの失礼なものです。

皇后陛下がおっしゃったとおり、
明治の私擬憲法草案は
「世界でも珍しい文化遺産」です。
新聞で皇后陛下の発言を知った、当時は、
何で今更に五日市憲法草案のことを
話しているのだろう?との感覚でした。
(私の至らなさですが…)
皇后陛下の発言は、とても深く考えられて
選び抜かれたものなのですね。

最後のよしりんの言葉と皇后陛下の発言が
重なり私に訴えかけてきます。
「日本の民衆が、真剣に自分たちの力で
 憲法を作ろうと したのは、
 長い日本の歴史の中でも 明治のわずか
 10年ほどしかない。」

「日本人が真に 自分たちの憲法を
 考えるのならば、まずは自由民権運動の
 私擬憲法に立ち返る 以外にないのである。」

現代に生きる私たちが、
明治時代の人々のように、
言葉を真剣に紡いで公論をまとめて
いくことができるのかを問うている
本だと私は理解しました。


改めて読み直しに入ります。
(はえちゃんさん)



幕末、剣術の道場で武士たちは
身分にかかわりなく激論を交わし、
公論を形成していきました。
その武士たちの中には、
明治の私擬憲法作成に
関わった人もいたことでしょう。

幕末に道場が公論の場となった
故事にならって
「道場」の名をつけたのが
他ならぬゴー宣道場。

「道場」の名に恥じぬよう、
公論形成のための努力を
続けなければならないとも、
改めて思いました。
トッキー

次回の開催予定

INFORMATIONお知らせ